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WINTER CUP 2020 大会レポート

特別協賛:にゃんこ大戦争、西村運輸倉庫株式会社
日程:2020年1月25日(土)、26日(日)、27日(月)
開催場所:静岡県御前崎市御前崎ロングビーチ坂下、牧之原市須々木海岸

JWA WAVEプロ第2戦である本大会は、1/25~27日と3日間の大会期間が設けられていましたが、風の予報は普段の御前崎とは逆の風向き(北東)を示していました。その予報通りに北東の風が吹いたため、27日、大会最終日には須々木海岸に移動し、ポート(海に向かって左から風が吹く風向き)のオンショアの試合が行われました。 参加選手はメンズ17名、アマメンズ8名、レディース4名。通常とは異なる風向きだったとはいえ、数年ぶりにダブルイルミネーション(敗者復活戦)まで終了し、 選手だけではなく観客も大いに盛り上がった大会となりました。 また大会期間中にはプロスケーター、プロサーファーによるイベントが行われ、エンターテインメント性の高いWINTER CUPとなりました。

大会初日

この日は朝から弱い東風が入っていましたがヒートができるコンディションではなく、大会会場に設置されたランプでプロスケーターによるセッションを開催。また海の上ではジェットスキーでウインドサーフィンを牽引するTOW-INのセッションが行われ、大会出場選手がセッションに参加しました。
終日風は吹き上がらず大会初日はヒートが行われないまま終了。

大会2日目

北東の風が入っていましたがインサイドには風が入らずこの日もリリースとなりました。 しかし、プロサーファーによるサーフセッションが大会会場の御前崎ロングビーチで行われ、また初日同様にウインドサーフィンのTOW-INセッションも行われたため、会場は大いに盛り上がりました。

大会最終日

前日から別のビーチへの移動が決まっていたため、集合時間は朝早く設定されました。
北東の風が強く、気温もかなり低い中試合が行われました。
AM8:45からヒートスタート。ファクター(採点される項目)は2JUMP ,1WAVEとジャンプ重視の採点となったため、迫力のあるヒートが多くみられました。オートマチック方式のためスペシャルクラス、プロクラスとヒートは順調に進んでいきました。
午前中にはシングルイルミネーション (1回戦) が終了。シングルイルミネーションの1位は杉匠真、2位は白方優吏、3位に石井孝良、4位には野口貴文が入りました。
1回戦を終えた時点で特に目立っていたのは、ポートのオンショアを得意とする選手、そして湘南勢。ジャンプにはバリュエーションが多くワンハンドバックループ、Tプッシュ、ストールFWなど高さのあるジャンプが繰り広げられていました。

徐々に風が強くなった午後にダブルイルミネーション(敗者復活戦)をスタート。ファクターは2JUMP、2WAVEに変更になり、5位決定戦からは1on1でのヒートが行われました。
ダブルイルミネーションの勝者を決める戦いは、勝ち上がってきた石井選手対杉選手の対戦。最初のファイナルでは石井選手が勝ち、勝敗の行方は最後の戦いとなるグランドファイル(ルール上、勝ち上がってきた選手はシングルイリミネーション1位の選手に2回勝たないと優勝できない)まで持ち込まれました。
グランドファイナルでは風がさらに強く約20m/s近い風が吹き、雨も降るハードコンディション。そんな中で杉選手が勝ち1位を死守しました。

レディースの優勝者は佐藤素子プロ、準優勝は多賀須恵プロとなりました。
ベストアマチュアを獲得したのは中学2年生の石井颯太選手で、彼の放つ完成度の高いバックループはプロクラスでも上位に入るレベルでした。

選手の中には御前崎のスタボータック(右手前)を得意としている選手が多く、今回のポート(左手前)のコンディションにはかなり苦戦している姿が見られました。その中でも1位の杉選手と2位の石井選手はジャンプのレベル、難易度が高く、安定している為点数が大きく伸び、世界レベルと評価している声も多く聞かれました。PWA(Professional Windsurfing Association )の世界大会はポートタックのビーチで行われることが多く、世界トップを目標に戦っている彼らにとって、今大会は貴重な経験の場となったと思われます。

選手レポート

プロ選手になって初めてプロクラスで優勝できとても嬉しいです。今までプロ選手になってから優勝したことがなく、ウェイブ、フリースタイルともに2位などが多く苦戦していましたが、今回優勝することができ大きな勢いをつけることができました。
この勢いに乗り、3月に御前崎で行われるIWT OMAEZAKI JAPAN CUP の世界大会でも優勝目指して頑張っていきたいです。
ポートタック(左手前)は最も得意とするコンディションで、今まで3ヶ月間スペイン遠征に行ったりとたくさん練習を重ねてきました。初のポートの試合で優勝できて良かったです。
大会当日はかなりハードコンディションでしたが、得意のポートタックの風が吹きとてもジャンプしやすいコンディションでした。ジャンプの技はワンハンドバックループ、Tプッシュをメインに揃えていきました。
ダブルイルミネーション(2回戦)の決勝ではライバルの石井孝良選手と戦いました。3.3(セイルサイズ)の67L(ボードサイズ)でオーバーなほど風が吹き上がり、雨も降ってきた中ファイルが行われました。
一度石井選手に負けてしまい、後が無い状況になりましたが、なんとか1位を守りきり優勝することができました。
運営、ジャッジの方々過酷なコンディションの中本当にありがとうございました。

J-7 杉 匠真

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