この度、関連各位のご推挙により特定非営利活動法人日本ウインドサーフィン協会(JWA)会長に就任した川添雄彦です。輝かしい活動の歴史を積み重ねてきた本協会の会長職を務めさせて頂くことは、私にとって大変光栄なことであります。私がWSFと出会ったのは今から約35年前で、当時学生だった私は、学校がある東京よりもホームグランドの鎌倉材木座に出向きWSFに明け暮れていました。その後、社会人になりWSFと触れ合う機会は徐々に薄れることとなりましたが、常にWSFは私の心の礎であり、日々の活力の源であります。WSFと出会ったことは、私にとって人生の何よりの宝であります。
現在、COVID−19により数多くのスポーツ競技が苦境にあっている中、WSFもオリンピックを始め数多くの競技大会が延期・中止となっています。しかし、今後は感染予防と経済活動の活性化の両立を図るパラコンシステントな持続的成長を社会全体として進めていく必要があります。WSFについても、慎重にそして十分な注意を図りながら先ずは以前の状況に戻し、更なる発展のために前進していく必要があります。もともと、WSFは海の上の孤独なスポーツであるため、WSFを愛する皆様の意識と実行力で必ずや克服することができるものと信じています。WSFのニューノーマルとは何か、JWAはその道標を示し安心と健全性を持って、継続的なWSFの発展に寄与することであると強く認識しています。
7年前の2013年9月にオリンピックパラリンピックの東京開催が決まった時は、日本の海で最高峰のWSF競技が開かれることに心が躍りました。その後、JWA前会長の長谷川浩氏と縁があり出会い、WSFで意気投合しました。WSFをメジャースポーツにするために何をすれば良いか、WSFに日本そして世界の人々が注目し、その魅力を見出してもらえるか議論を重ねてきました。そして、第一歩として、ANA ウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会やセーリングワールドカップ江の島での実証を重ね、観客席がある浜辺から遠方の海原で行われる競技の状況を高い臨場感で中継することを可能とする世界初の映像中継システムの開発に成功したのです。そのお披露目は今年のオリンピックで実施する予定でありましたがCOVID−19のため、残念ながら1年延期となってしまいましたが来年開催の際には必ずや実現し、WSFの素晴らしさを世界に広めていくことができればと思っています。(参考;視覚観戦の再創造その2:https://re-imagined.jp/)
企業経営に携わっている経験を活かし、WSFに関わる様々な産業の活性化と新たな可能性の探求を行い、WSFを愛する皆様にとって、WSFが今まで以上により良いものになるよう営みに挑戦していきます。JWAの上位組織である日本セーリング連盟(JSAF)と連携しWSFの新たなレガシーの実現に向けて微力ながら貢献していきたいと思います。WSF、そしてJWAの活動をより多くの方にご理解頂き、WSFの世界を発展させるために、皆様のご支援、ご協力の程、宜しくお願い致します。最後になりますがこの度、他界された前JWA会長の長谷川浩氏のご冥福をお祈りして、私のご挨拶とさせて頂きます。
特定非営利活動法人日本ウインドサーフィン協会(JWA)会長
川添雄彦