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World Cup Day-4

FLY! ANA Word Cup Yokosuka,Miura Japan 2019 Day-4
緩やかに吹き上がった南風の中のフォイルレース
~Foil Men 1R & Foil Women 2R 〜

津久井浜に吹き込んでいた北東風は想定以上に強かった。
当初予想されてたコンディションとは異なり、意外にも風速が落ちて行かなかったため、
早めの時間にフォイルレースがスタンバイされた。しかし、運営の気持ちを嘲笑うかのように
風速は下落。見る見るうちに海面はツルツルになっていった。
自ずと訪れるウェイティングタイムは午後3時過ぎまで続いた。 午後になると気象予報通りに
南風が届いてきた。
津久井浜のビーチから見ていると、右沖から風が作り出す海面のさざ波が広がってくる。
そして会場前の海を風が埋め尽くすと、選手に対してGoサインが出された。

設定コースは大会2日目と同じ。アップウインドスタートから風上へ、そして3個のジャイブ
マークを経てフィニッシュラインに向かう。このコースはメンズクラスの1ラウンド目の2ヒートと
ウイメンズのレースに適用される。メンズファイナルは更に1ラップを加えたコースとなる。
3レース目となるメンズクラスだが、道具や体格の差が勝敗を分けたと言っていいのだろうか。
スラロームを得意とするガッチリとした体格の選手よりも、コースレーサー的な細長いタイプの
体格をした選手が上位に入る。また、進化を続けているギアの中でもライトウインドに強みを見せる
タイプがあるのだろう。今日になって存在が目立ってきたのはPhantom Sail。ライトウインドに強み
があるように伺える。

過去に好成績を見せていたセイラーは中堅に収まり、上位のメンバーには入れ替えが見られた。
成績には様々な要因が反映されるものだが、2レースを終えてトップに立ち、注目されていた
NED-9 Kiran Badloe(オランダのキラン・バドロエ)は、ファイナルヒートでリコールをおかし
総合12位へと沈んで行った。現状の3レース総合では、F-14 Pierre Mortefon(フランスの
ピエール・モルテフォン)が3位、3位、5位の11ポイントでトップとなっている。


しかし、あと1レースでも行えばカットレースが入る。そうなってくると総合順位は著しく
変わってくる。キランのリコールはカットされるだろうし、2レース目でトップフィニッシュを
決めていたFRA-03 Thomas Goyard(フランスのトーマス・ゴヤード)は2つのレースでトップを
取っているため、第1レースの32ポイントがカットされた途端にトップに躍り出てくる。

つまり、もう1レース行うか否かで、総合成績は天と地ほどに差が出てくる事になる。
勿論コンディション次第としか言えないわけだが、とても興味深い状況だ。

一方のウイメンズクラスは、道具や経験の差が大きく現れているのか、上位5名の選手だけが
「レースができている」といった状況。

フォイルレースのみにエントリーしているアルバウ姉妹に
対し、デルフィン・クィンテル&マリオン・モルテフォンのスラローム上位選手が意地を見せている。
6レース終了時の順位は、デルフィン・クィンテル、マリーナ・アルバウ、マリオン・モルテフォン
の順。この先、何本かのレースを行ったとしても順位に変動は見られないかもしれない。
そこまで言えるほどに安定した戦い方をしている。

さて、大会5日目は“スラローム”が行えそうな気象予想。朝8時にスキッパーズミーティングが
召集されていることからも、PWA運営の力の入り方が伺える。
フォイルレースの総合成績は気になるが、やはり大迫力のスラロームは見ておきたい。

本日のコンディションに期待だ。

Men Foil Resultはこちら

Women Foil Resultはこちら

Report:霜山 厚(JWA理事)

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