フォーミュラーさんの投稿 (2)

長らく「梅園CUP」の名で、FWの年間ランキングを決める重要な一戦として親しまれてきた同大会だが今年は会場の工事に伴い大分県杵築市住吉浜リゾートパークにて「住吉浜CUP2017」として開催された。

今年の大会で注目を集めたのが、今年日本に本格的に上陸したフォイルを使用してのレース「第一回ナショナルフォイルボードクラス」だろう。日本初となるフォイルを使用した公式戦、いったいどういうレースになるのか皆興味津々だった。

大会初日はあいにく風が弱くFWクラス、フォイルクラスはノーレースとなった。しかし二日目に強風予報がでているなか、「使用するフォイルのウィングの組み合わせは?」とか「そもそもそんな強風でフォイルのレースってできるの?」とか風待ちの間の選手の話題はもっぱらフォイルだったことからも、普段あまりフォイルをしていない選手からの注目度も高いことを感じた。

大会二日目、朝起きて部屋のカーテンを開けて海を見るとすでにかなりの強風が吹いているのが分かった。ブローは10mをこえるであろう風のなかフォイルに乗った経験はない。普段の練習ではフォイルに乗ろうとも思わない風だ。

はたしてレースを行うことが可能なのか?不安を感じながら会場に向かい準備を進めた。

まずはFWクラスが最小セイルでもオーバーな強風のなか1レース目がスタートしたが、上マーク付近でホールができてしまいキャンセルに。FWクラスをいったん浜にあげ、そして、ホイルクラスを行うとのアナウンス。

多くの選手が7.0㎡前後のセイルとフォイルボードかFWボードにフォイルをセットし、ふわふわと浮きながらスタートラインへ向かう。その中でひときわ目立っていたのが、穴見プロだった。この風の中でも完全にコントロールしきっている感じで強いハイクアウトフォームとアンヒールさせたキレのある走りをしていた。

そして第一レーススタート。今回のレースはスタボースタートに限定されたことも大きかったのだろう。心配されたスタートの混乱もなく、下から穴見プロが良いスタートを切り抜群のスピードでぶっちぎりのトップフィニッシュ。2位には生田が、3位には8.6㎡で走り切った山田プロが入った。

バックトゥバックで行われた続く第二レース。風が落ち始め7.0㎡ではフライトしない時間もある難しいコンディションのなか、穴見プロがアンダーでも他を寄せ付けない走りをみせ連続でトップフィニッシュを飾った。

今大会はこの2レースで終了となり、1位穴見プロ、2位山田プロ、3位生田選手となった。

現在は弱めの風で乗る機会の多いフォイルだが、日本で初めての開催となった本大会が想定以上の強風のなかでも事故なく無事に、そして各選手もウィンドで走るのと同じようにしっかりとレースをできていたことは大きな収穫だろう。フォイルはしっかりと安全面の知識をつけてトライすれば決して怖いものでも危険すぎるものでもない。

フォイルのあのふわふわと浮きながら走る感覚はなんとも言えず気持ちのよいものだし、まだまだ日本に上陸したばかりのフォイル。これからどんどんニューモデルも発表され愛好者もふえていくことだろう。

この大会を皮切りに今後多くのフォイルレースやイベントが開催されウィンドとともに発展していくことを期待したい。

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大分住吉浜でフォーミュラーウインドサーフィン最終戦SUMIYOSHIHAMA CUPが行われた。

この大会結果で今季年間フォーミュラーランキングが決まることとなり


東は神奈川、西は沖縄からと全国からフォーミュラーレーサーが集まった。

今年は6月の蒲郡大会で強風の中最大レース数の7レースが行われフォーミュラーシリーズは幸先良いスタートを切った。

10月浜名湖フォーミュラーウインドサーフィンチャンピオンシップはコンディション不良でキャンセルとなったものの今大会は予報も良く再び強風でのレースが予想された。

大会前のランキングは1J67山田2J57香村3J24井津上(筆者)4J17寺前となっている。

焦点は蒲郡大会7レースすべてをトップフィニッシュで優勝を飾った山田を誰か止めることができるのか?それ次第でランキングが大きく入れ替わることも予想できた。

また今回フォイルクラスが国内初レースとなりこちらもでもSUMIYOSHIHAMA  CUPは注目を集めていた。

初日は風が弱くキャンセルとなったが2日目は朝から予報通り強風コンディション。レース前に試走するとブローは10/sを超える感じ。

セールチョイスは多くの選手が迷わず登録最小9.010.0のサイズをチョイス。

第一レース

シークエンス時にはさらに風が上がりオーバーコンディションの中スタート。下側からいいスピードで寺前がレースを引っ張るもこの強風下なんとインサイドにホールができてキャンセル。

仕切り直しの第一レース

1マークを山田がトップ回航。井津上、香村、寺前と続きそのままの2周目も順位が入れ替わることなくフィニッシュ。1位山田2位井津上3位香村4位寺前。

やはり誰も山田を止められないのか。

写真:圧倒的な速さでレースをリードするベテラン山田(JPN-67)

2レース

今シーズン連続トップフィニッシュを続ける山田になんとか一矢報いたいところに千載一遇のチャンスが訪れた。

1マークを私がトップで回航。香村、寺前と続く。山田の姿は見えない。これはまたとないチャンス!2周目上マークもトップで回航最終下りに入る。この時点で2位とは距離が開いていたため後続の様子ははっきりとはわからなかったがこの時点ではそれはもう重要ではないと思っていた。強風に煽られない限りこの差は埋まることがないと思っていたからだ。この時点までは・・・

最終マークのアプローチまで少し伸ばしすぎたがそれ以上に後続との距離に余裕をみていた。

そしてジャイブを返した瞬間「ギョッ」とした。

いつのまにか2位まで追い上げていた山田が自分よりかなりインサイドの攻めたコース取りでジャイブを返して猛烈に下っていくのが見える。

まさか!  そして抜かれる・・・

1位山田2位井津上3位寺前4位香村

この大チャンスでもものにできないとは・・・「山田はどんな状況からでも狙っている」これを決して忘れてはいけない。

3レースも山田が制しフォーミュラー敵なしの圧倒的強さを見せて優勝した。

総合1位山田2位香村3位井津上4位永富5位富田6位中島となった。

総合4位にはアマチュアながら甲子園の永富が入りベストアマチュア賞を獲得。年間ランキングでも4位と活躍を見せ来年度もその活躍が期待される。

そして来期はフォイルクラスもさらに盛り上がりを見せることが予想される。フォイルレースはPWAでもアップウインドのコースが採用されておりフォーミュラークラスとともにゲーム性の高いアップウインドレースが再び注目を集めることになるだろう。(文中敬称略)

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