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ジュニアユースウエーブ選手権2016 リポート

御前崎で初めて開催されたジュニアだけのウェイブ種目の大会、ジュニアユース・ウェイブ選手権は12月29日に24名の選手が集まり開催された。

当日朝は無風に近かったが、9時過ぎから徐々に風向が定まり、チャレンジ&小学生クラスからスタート。

ゲティングアウトでフルプレーニングするほどの風はないが、波に乗れば十分に走るほどの、絶好のチャレンジコンディション。

この大会では全ての選手が必ず2回はヒートに参加できるリパチャージ(敗者復活方式)を採用。1回戦で負けた選手は次の敗者復活ヒートで勝ち上がれば、もう一度本戦に戻ることができるシステムだ。

 

チャレンジクラスや小学生クラスは、ウォータースタートや波越えに苦労する選手も参加していたが、各地の熟練のインストラクターやプロ選手がビーチ際でサポート。

沖合では御前崎スマイルプロジェクトのレスキューチームが運転するジェット2台が待機し、完璧な安全体制のもと選手たちの不安を取り除いてくれた。

ビーチ際ではスタッフやインストラクターが待機

子供たちを的確な指示でサポート

 

ビーチスタートのサポートをする板庇プロ

 

御前崎スマイルプロジェクトのレスキュークルー

 

風は御前崎にしてはマイルドだが、波は腰~腹、時折セットは胸サイズの綺麗なウネリがラインナップ。チャレンジクラスにはハードなコンディションの中、選手たちはウェイブビギナーとは思えないほどの猛チャージ。

特にルーザースを勝ち上がった黒田選手はセットの波で果敢に高いジャンプにトライ。

コントロールに失敗してセイルを破いてしまいヒート時間をロスしてしまったが、果敢な姿勢にジャッジルームからは賞賛の声が上がった。

ファイナルでは西のゴールデンルーキー安部選手が良いライディングで2本の高得点をたたき出すが、ロングライドで獲得した15点のビッグスコアが決め手になり、新嶋選手が優勝、安部選手は2位となった。

 

安定感抜群のライディングで優勝の新島選手

関西ジュニアのホープ、2位の安部選手

 

果敢なジャンプにトライする3位の黒田選手

 

小学生クラスは6名の参加。

6名は少ない人数だと思われるかもしれないが、御前崎でウェイブの大会に参加する小学生が6名もいるということは驚くべきことだ。

ゲティングアウトして、方向転換して、ビーチに戻ってくれば、それだけで賞賛に値するレベルだと思うが、ファイナリストたちは波を取り、リップアクションまで見せてくれた。

非常にレベルの高い戦いは、観る者を驚かせたに違いない。

ファイナルでは石井選手と松井選手がそれぞれ10点を超えるウェイブポイントを2本揃えヒートをリード。

わずか1ポイントの差で石井選手が優勝、松井選手が2位、馬場選手が3位となった。

 

リッピングするスーパー小学生、優勝の石井選手(小5)

僅差で敗れたが、丁寧な波乗りでスコアを伸ばした、2位の松井選手(小6)

鎌倉ジュニアの代名詞であるスクールセイルでウェイブもこなす3位の馬場選手(小4)

 

 

今大会で最も激戦となった中学生クラス。

もはやエイジクラスには収まりきれない杉選手は常にヒートを支配していたが、そこに喰らい付き、ジャンプ・ウェイブともにハイスコアを獲得して決勝に進んだ生駒 篤樹&勇樹選手も存在を示した。

そしてファイナリストの1人、女子の野口選手には驚かされた。

失敗を恐れず攻めのライディングに終始したライディングは杉選手に次ぐハイスコアを叩き出し、優勝の杉選手に次ぐ2位となった。

 

TAKAまでメイクする中学生、優勝の杉選手

 

パワフルなライディングで並み居るメンズに競り勝った2位の野口選手

最近メキメキと実力をあげている3位の生駒(篤樹)選手

 

 

高校生クラスがスタートする頃には風は十分に上がり、御前崎らしいコンディションとなっていた。

朝に入っていた綺麗な東ウネリは強烈な西風に打ち消され、セットをつかむのが難しいコンディションの中、ジャンプ・ウェイブともにハイスコアを出した石井選手が優勝。

そしてここでもレディースの松浦選手が大健闘。

テクノで培った驚異のセイリング技術で強風を制し2位となった。

3位の池照選手は、ヒートをこなす度にどんどんライディングが進化し、引率のインストラクターをも驚かす進歩を見せた。

 

1本の波をしっかり使い切り、エアーでフィニッシュを決める、優勝の石井選手

大き目のセイルをテクニックでねじ伏せ、気持ちの良いリップを決める2位の松浦選手

 

ヒート毎にライディングの質が向上した、成長著しい3位池照選手

 

 

U-22クラスがスタートする頃には、大人のメンズでも3.7を使用するほどの強風コンディションに海面は変貌。

しかし、このクラスのファイナリスト達は、その海面で全く普通にジャンプ・ウェイブともに決めてくる。

フォワードループは高さやプレーニング系などもバリエーションに入り、プロクラスの戦いと何ら遜色のないハイレベルバトルが演じられた。

ジャッジやギャラリーも魅了されるハイスコア連発のヒートを制したのは、ジャンプ&ウェイブで追随する選手を少しずつ上回った石井選手。

2位と3位は非常にクロスした内容だったが、わずか1ポイントの差で中学生の杉選手が2位となり、豪快なフォワードを決めた橋本選手が3位となった。

 

高校生クラスとU-22の両クラスを制した優勝の石井選手

高さのあるプレーニングフォワードを連発して勝ち進んだ2位の杉選手

 

パワフルで切れのあるライディングを随所に見せた3位の橋本選手

 

夜には主催のスマイルプロジェクトの本拠地“御前崎 渚の交番”で表彰パーティーが行われ、全国のジュニア達の交流を深めるイベントとなった。

沢山の協賛品を提供していただいたメーカーの皆様、ボランティアでスタッフを引き受けてくれた各地のインストラクターやプロ選手の皆様、寒い中レスキューを引き受けてくれたスマイル・レスキューチームの皆様、関わってくれた全ての皆様に感謝いたします。

来年もまたお会いしましょう。

 

実行委員会委員長

石井 久孝

 

(写真提供 ウェイブスプラッシュ)